気づけば2年を越える感染症対策の日々ですが、海外アーティストの来日、夏フェス等の開催情報などなど、久しぶりに明るい気持ちになれる要素が流れ続けている様な気もします。今年の夏は楽しく安全に突き抜けたいですね。
今回は本についてサラリと!!
サンフランシスコを拠点に、お互いにアーティストのLuca AntonucciとDavid Kasprzakの二人が運営しているパブリッシャー<Colpa Press>。数々の楽しい作品をリリースしておりますが、今回は不動の大人気シリーズ”Rave Flyers”の魅力について少しご紹介。
こちらのアートブックが一体何なのかを端的に説明しますと、90年代に開催された、朝まで爆踊りマインドの大規模パーティ(レイヴ)の心が反映された、ビラ(フライヤー)が、ぎしっと詰まっているコレクションブックです。(詳しいレイヴカルチャーについては有識者の方々がさまざまな情報をインターネットに放たれています。各自そちらをご覧ください。)
とっても目立つネオンカラーがトレードマーク。開催都市別に分けられているのも分かりやすくてグッドです。
90年代に幼少期を過ごし、レイヴカルチャーと共には成長していない私もしっかり楽しめる、キャッチーなデザインの連続。そんな私には素直にクールなものとしてうつっていたこのシリーズ、当時グラフィックに携わっていた方々からは「懐かしい」「ダサい!!」など世代や環境によっても見え方はさまざま。
フォントやデザインの参考にするもよし、パーティの内容をくまなくディグするもよし、なんとなくかっこいいと思うもよし、懐かしむもよし、さまざまな予備知識を持って楽しむのもよし。どんな角度からでも、どんな力加減でも、いかようにも楽しめる究極にキャッチーな一冊でございます。
シリーズ最新作”La Ruta del Bakalao - Museo del Remember (1985-2012)”ではスペイン・地中海沿岸のバレンシア地方にフォーカス。装いも新たに、内容がさらにグッと充実してコレクションブックの域を超えた作品でございました。是非こちらもご覧ください。
今みなさんが収集している何かも、30年寝かせるとさらに面白く熟成するかもしれません◎