Tuning to Hear
Format: CS
Label: fete musique
Cat No: BRISE-06 / FETE-010
ピアニストIwamura Ryutaが2020年にリリースしたRaining to Hearのスピンオフ的作品。ちょうど良いエモさの美しい旋律とささやかなチューニングノイズがどこまでも心地よい一本。アートワークはNoritakeが担当◎
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Tuning to Hear 。
音楽とマッチングする周波数を探る彼の行為は、
ラジオとは別のもうひとつの回路、
彼の心の奥の内なる回路とコンタクトを取り、
精神の均衡を保つための作業のようにも思われる。
「雨音を背景に音楽を聴き取る。
そしてまた、音楽を背景に雨音を聴き取る」
をモチーフに制作し2020年にリリースした
作品" Raining to Hear "。
その" Raining to Hear " のスピンオフとも
言える作品が" Tuning to Hear " です。
ピアノの音楽にレイヤードされている
雨音のような、さざ波のようなノイズは、
短波ラジオのチューニングノイズです。
Iwamura Ryuta は、この作品で短波ラジオを
「ノイズ発生装置」として使用しています。
フィジカルリリースはカセットテープのみ。
ラジカセから聴こえるチューニングノイズに
耳を澄ますという、リスナーの奥ゆかしくも
エキセントリックな行為を通して、
この作品は完結します。
ラジオの選局ダイヤルをランダムに回して
生まれる様々なバリエーションのチューニングノイズ。
ノイズは各周波数固有のものではなく、
再現可能なものではありません。
降雨や降雪、風などの気象条件、
時間帯、アンテナの方向、室内の雑音源、
身体とラジオの距離など、複雑な条件が相まって、
偶然に発生する" 音色" と
言ってもいいかもしれません。
デザインは、Iwamura Ryuta の作品を
数多く手掛けているNoritake が担当。